こんな疑問や悩みを抱えて新NISAに踏み切れていない人のために、投資初心者が新NISAで積立投資した結果、成功したこと、失敗したことについて図を用いて解説します!
- 新NISAで株を積立投資し続けた結果
- 個人的に積立投資して成功したこと失敗したこと
- 今後の積立投資の戦略(ポートフォリオの見直しやリバランス)
上記の内容について、投資初心者の方でもとても分かりやすく学ぶことができます!
その結果として…
そのように感じていただけたらと思います。
この記事は、節約大好きで投資2年目のFPの資格を持つ私がこれまでの経験をもとに、執筆しています。
投資初心者が新NISAに挑戦した理由
こんにちは!ブログをご覧いただきありがとうございます。
私は現在投資2年目の会社員です。
2023年から旧NISAで少額ながら投資を始めました。
そんな私が2024年から始まった新NISAに挑戦してみることにしました。
きっかけは、将来への漠然とした不安です。
「老後2000万円問題」という言葉を聞いて、何か始めなければと思いつつも、何をすれば良いのか分からずにいました。
そんな時に知ったのが新NISAです。新NISAは、従来の制度と比べて、
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になった
- 非課税保有期間が無期限になった
- 年間投資枠が大幅に拡大された
と多くのメリットがあり、これに惹かれて
と思い、思い切って始めてみることにしました。
運用開始前の準備(何に投資するか?)
投資について全くの素人だった私は、まず情報収集から始めました。
インターネットや書籍で新NISAについて調べ、投資信託というものがあることを知りました。数ある投資信託の中から、私が選んだのは「全世界株式インデックスファンド」です。理由は、
- 分散投資ができるためリスクが比較的低いこと
- 長期的な成長が期待できること
- 運用管理費用が比較的安いこと
です。
最初は個別株にも興味があったのですが、分析する時間も知識もなかったので、インデックスファンドから始めることにしました。
分散投資ができるためリスクが比較的低いこと
最大のメリットは、何と言っても分散投資によるリスク軽減です。
もし、ある一つの国だけに投資していた場合、その国の景気が悪くなると、大きな損をしてしまうかもしれません。
でも、全世界株式インデックスファンドなら、世界中の色々な会社に投資しているので、一つの国が不景気になっても、他の国でカバーできるため、損をしにくくなっています。
長期的な成長が期待できること
世界の経済は長い目で見ると成長を続けています。
全世界株式インデックスファンドは、世界の経済成長に合わせて資産を増やすことを目指しています。
S&P 500の指数推移
過去のデータからも、株式市場は長い期間で見れば上がる傾向にあることが分かっているので、長く投資を続けることで、着実に資産を増やしていくことが期待できます。
運用管理費用が比較的安いこと
信託報酬が年率0.05775%
信託報酬は投資信託の運用期間中、運用会社に支払う手数料です。
一般的に信託報酬が年率0.3%以下であれば、低コストとされています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は、年率0.05775%以内(税込)と、非常に低く設定されています。
特に長期投資においては、このコストの差が複利効果によって大きく増幅されるため、低コストのファンドを選ぶことが非常に重要です!
1年間の運用結果について(利益は出た?)
そして、いよいよ新NISAで運用開始です。
毎月コツコツと積み立てていくことにしました。最初の数ヶ月は、株価の変動にドキドキしましたが、徐々に慣れていきました。
そして、1年後の運用結果ですが…なんと、わずかですが利益が出ました!
ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
投資期間 | 2024年1月〜2024年12月 |
元本 | 12,000円 |
評価金額 | 131,331円 |
リターン | +11,331円(+9.44%) |
毎月1万円積立投資した結果、約1万円程度のプラスです。
全世界株インデックスの今までの平均リターンが6%程度なので、それにたいして2024年は9.44%と高いリターンが出ました。
成功談と失敗談
この1年間を振り返ってみると、いくつか成功した点と失敗した点がありました。
成功したこと(長期投資を意識できたこと)
順調だった積立投資に突然の暗雲
2024年に入るまでは、株価は比較的順調に推移しており、私の運用成績も少しずつプラスになっていました。
と楽観的に考えていた矢先、突然の出来事が起こりました。
2024年、8月初めに株価の暴落
2024年の春頃から、世界経済の不安要素や地政学リスクの高まりなどが重なり、株式市場は急落しました。
それまで株価の大きな下落を経験したことがなかった私は、正直とても不安になりました。
といった考えが頭をよぎりました。
長期投資の原点に立ち返る
私が投資を始めた理由は、短期的な利益を得ることではなく、将来の資産形成のためでした。
長期的な視点で見れば、株式市場は過去の歴史を見ても、一時的な下落を繰り返しながらも、最終的には成長を続けています。
「短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点を持ち続けること」
これが、私が投資を始める前に決めたことでした。
私は、この原点に立ち返り、株を焦って売却することはありませんでした
その後、株価は徐々に回復していき、現在では暴落前の水準を上回るまでになりました。
もしあの時、焦って株を売ってしまっていたら、大きな損失を抱えていたことでしょう。
今回の経験から得られた教訓は、
です。
これからも長期積立を継続したいと思います。
失敗したこと(もっと早く始めるべきだった)
始める時期が遅かった分、積み立てられる期間が短くなってしまったからです。
例えば、私が投資を始めた3年前からさらに5年前、つまり8年前から積立投資を始めていたと仮定します。
下のグラフはS&P 500のインデックス指数ですが
当時の株価は今よりもずっと安く、同じ金額を積み立てていたとしても、より多くの株数を購入できていたはずです。
その結果、現在の運用益は、私が実際に得ている利益よりもはるかに大きくなっていたでしょう。
この事実に気づいた時、「もっと早く始めておけばよかった…」と心から後悔しました。
なぜ早く始めることが重要なのか?
積立投資において、早く始めることが重要な理由は、主に以下の2点です。
- 複利効果の恩恵を最大限に受けられる
- ドルコスト平均法の効果を受けることができる
です。
長期にわたって投資すればするほどこれらの効果をより実感できるのでもっと早めに勉強しておけばよかったなぁと思いました。
新NISAで1年間運用し考える今後の戦略
今回の運用結果を受けて、今後の戦略としては、
- 積立投資を継続する
- ポートフォリオの見直しを検討する
これらのことを考えています。
特に、投資に関する知識はまだまだ不足しているので、書籍やセミナーなどを活用して、積極的に学んでいきたいと思っています。
さらに個別株投資にも挑戦したのでそこの知識も磨いていきたいです。
1. 積立投資の継続
積立投資は、長期的な資産形成において非常に有効な手段です。
短期的な市場の変動に一喜一憂することなく、コツコツと積み立てていくことで、複利効果の恩恵を最大限に受けることができます。
そのため、今後も積立投資は継続していきます。
ただし、積立額については、家計の状況や今後の目標に合わせて、柔軟に見直していくことも検討します。例えば、収入が増えた場合は、積立額を増やすことで、資産形成のスピードを加速させることができます。
2. ポートフォリオの見直し
現在のポートフォリオは、全世界株式インデックスファンドが中心となっています。
分散投資という点では有効ですが債券、REIT、金など、他の資産への分散も検討することで、リスクをさらに軽減できる可能性があると思います。
そのため、今後は、
- ポートフォリオにおける各資産クラスの割合を見直す
- 新しい投資対象(債券、REIT ETFなど)を検討する
など、ポートフォリオの見直しを行っていきます。
長期的な視点で、自分に合ったポートフォリオを構築していきたいですね。
新NISAを始める方へのアドバイス
最後に、これから新NISAを始める方へのアドバイスです。
もし皆さんが、積立投資を始めようかどうか迷っているなら、私は「できるだけ早く始めることをオススメします」と伝えたいです。
もちろん、投資にはリスクが伴いますが、長期的な視点で、少額からでも良いので、まずは始めてみることが大切です。
- まずは少額から始める
- 長期投資を意識する
- 情報収集を怠らない
これらに気をつけて将来のために投資を始めてみることをオススメします。
まとめ 新NISAは初心者にもおすすめ
新NISAは、投資初心者でも比較的取り組みやすい制度だと思います。
- 少額から始められる
- 積立投資枠でリスクを抑えられる
- 非課税の恩恵を最大限に受けられる
- 長期投資に適した制度設計
- 投資を学ぶきっかけになる
もちろん、投資にはリスクが伴いますが、長期的な視点でじっくりと取り組むことで、将来の資産形成に役立つ可能性を秘めていると思います。
「投資は怖い」「難しそう」と思っている方も、新NISAをきっかけに、投資を始めてみてはいかがでしょうか?
最初は分からないことばかりかもしれませんが、一歩ずつ学んでいくことで、必ず理解できるようになります。
この記事が、これから新NISAを始めようと考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
皆様が新NISAを通じて、豊かな未来を築くことを心から応援しています。